PHPとは?バージョンが古いと危険?WordPressでサイトを運用しているなら知っておきたいPHPのこと

2026年10月、PHPの重大な脆弱性に関する情報が公表され、
WEBサイトのセキュリティ対策が改めて注目されています。

自社でWEBサイトを運用している方の中には、
このニュースをきっかけに初めて「PHP」という言葉を聞いた方もいるのではないでしょうか。

PHPはWordPressを動かすために欠かせないものであり、古いバージョンを使い続けると、セキュリティ上のリスクにつながる可能性があります。

特に、数年前にホームページを制作してから、
サーバー環境の見直しやメンテナンスを行っていない場合は注意が必要です。

今回は、PHPの基本的な仕組みから、公式に定められているサポート期間、古いバージョンを使い続けるリスクまで、WordPressでWEBサイトを運用している方向けにわかりやすく解説します。

目次

「PHP」とは?

PHP(PHP: Hypertext Preprocessor)とは、Webサイトを動かすために使われているプログラミング言語の一つです。

すべてのWebサイトで必ず使われているわけではありませんが、WordPressのように「記事の更新」や「お問い合わせフォーム」など、ユーザーの操作や登録された情報に応じて内容が変わるWebサイトで広く利用されています。

実際に、Web技術の利用状況を調査しているW3Techsによると、サーバー側のプログラミング言語が判別できるWebサイトのうち、約7割でPHPが使われており、メジャーなプログラミング言語です。

PHPにはバージョンがある

PHPには「バージョン」があり、このバージョンは開発者によって定期的にアップデートがされています。

例えば、2026年10月現在、PHPの最新メジャーバージョンは「8.5」です。

スマートフォンのOSやパソコンのソフトウェアと同じように、PHPも新しいバージョンが公開されることで、機能の追加や不具合の修正、セキュリティの改善などが行われています。

ですが、ここで注意したいのが、PHPは古いバージョンがいつまでもサポートされるわけではないということです。

PHPには公式のサポート期間が定められており、その期間が終了したバージョンは、基本的にはPHPの開発元からセキュリティ上の問題に対する修正が提供されなくなります。

PHPには公式のサポート期限がある

PHPの公式サイトでは、各バージョンのサポート期間が公開されています。現在のPHPは、基本的に以下のサポート期間が設けられています。

  • 通常サポート(2年間):不具合やセキュリティ上の問題に対する修正が行われる期間
  • セキュリティサポート(追加の2年間):重大なセキュリティ上の問題に対する修正が行われる期間
  • サポート終了:公式による修正や更新が提供されなくなる状態

PHPのバージョン別サポート期限

2026年10月時点のPHP公式情報では、各バージョンのサポート期限は以下のようになっています。

バージョン 通常サポート セキュリティサポート
PHP 7.4 終了 2022年11月28日 (終了)
PHP 8.0 終了 2023年11月26日 (終了)
PHP 8.1 終了 2025年12月31日(終了)
PHP 8.2 終了 2026年12月31日
PHP 8.3 終了 2027年12月31日
PHP 8.4 2026年12月31日 2028年12月31日
PHP 8.5 2027年12月31日 2029年12月31日

参考:PHP公式サイト:Supported Versions

赤で示したバージョン7.4〜8.1は、すでに公式のサポート期間が終了しているバージョンです。
数年間、WEBサイトのメンテナンスを何も行っていない方は、このあたりのバージョンで運用している方も
多いのではないでしょうか?

ピンクで示したバージョン8.2は、2026年12月末でセキュリティサポートも終了予定です。
サポート終了までに、8.3以上のバージョンにアップデートすることが望ましいでしょう。

上記のように、現在問題なくホームページが表示されていたとしても、使用しているPHPのバージョンによっては、すでに公式サポートが終了している可能性があります。

注意
PHP公式では8.5バージョンが最新ですが、実際に提供されるPHPのバージョンはサーバー会社により異なります。
例えば、Xサーバーでは8.5が提供されているが、iCLUSTA+では8.4が最新として提供されている、という場合があります。またサポート期間が終了したバージョンであっても、サーバー会社が独自に修正版バージョンを提供する場合もあります。契約しているサーバー会社の公式サイトなどで確認しましょう💡

古いPHPを使い続けるとどうなる?

セキュリティ上のリスクが高まる

最も注意したいのが、セキュリティ上の問題です。PHPに限らず、プログラムには「脆弱性」と呼ばれるセキュリティ上の弱点が発見されることがあります。

 

サポート期間内であれば、こうした問題に対して修正プログラムが提供されます。
しかし、サポートが終了したバージョンでは、新たな脆弱性が発見されても、
PHP公式から修正が提供されません。

 

脆弱性の内容やサーバー環境によっては、悪意のある第三者からの攻撃に悪用される可能性があります。
企業のホームページであれば、サイトの改ざんや不正なプログラムの設置、
情報漏えいなどにつながるおそれもあります。

WordPressやプラグインとの互換性に問題が生じる

古いPHPを使い続けることで、WordPress本体やプラグインとの互換性に問題が生じる可能性もあります。

WordPress本体やプラグインも定期的にアップデートされており、
新しいPHPの環境を前提として開発されることがあります。

そのため、PHPだけが古いままだと、新しいWordPressやプラグインを正常に利用できなくなる場合があります。反対に、PHPを新しくしたことで、長年使用している古いテーマやプラグインが正常に動作しなくなるケースもあります。

そのため、PHPとWordPressは、それぞれのバージョンの相性を考慮しながら管理する必要があります。

 

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WordPressが推奨しているPHPのバージョンは?

WordPressの公式サイトでも、推奨するPHPのバージョンが案内されており、2026年10月現在、WordPressではPHP 8.3以上の利用が推奨されています。

 

参考:WordPress公式サイト:必須要件

 

ただし、PHP 8.3以上であれば、どのWordPressサイトでも問題なく動作するというわけではありません。使用しているWordPress本体のバージョンやテーマ、プラグインによって、対応状況が異なるためです。

特に、数年前に制作したまま大きなメンテナンスを行っていないサイトでは、古いプログラムが使われていることも考えられます。

そのため、推奨バージョンに合わせることだけを目的にするのではなく、サイト全体の動作環境を確認したうえで対応することが大切です。

PHPのバージョンアップは簡単にできる?

PHPのバージョンは、利用しているレンタルサーバーの管理画面から変更できることがほとんどです。
ワンクリックで変更自体は可能なので、「PHPバージョンをアップデート」すること自体は簡単です。

しかし、設定を変更するだけで、安全にバージョンアップできるとは限りません。
例えば、PHPのバージョンを変更したことで、次のような不具合が発生する可能性があります。

 

  • ホームページが正常に表示されなくなる
  • 一部のページでエラーが発生する
  • お問い合わせフォームが動作しなくなる
  • WordPressの管理画面にアクセスできなくなる
  • テーマやプラグインの機能が正常に動かなくなる

 

特に、PHP 7からPHP 8へのバージョンアップのように、大きくバージョンが変わる場合は注意が必要です。

 

PHPはバージョンアップによって、プログラムの記述方法や動作のルールが変更されることがあります。

 

例えば、PHP 7では問題なく使用できていた記述方法が、
PHP 8では非推奨になったり、使用できなくなったりするケースがあります。

 

そのため、古いPHPの仕様に合わせて制作されたWebサイトでは、
PHPのバージョンを新しくすることで、エラーが発生したり、
一部の機能が正常に動作しなくなったりする可能性があります。

 

そのため、バージョンアップを行う際には、事前にWordPress本体やテーマ、プラグインとの互換性を確認し、必要に応じて修正や動作検証を行うことが重要です。

 

安易にバージョンを変更すると、かえってホームページの運用に支障をきたす場合もあるため、専門的な知識がない場合は制作会社や保守会社への相談をおすすめします。

 

なんとか自力で・・という方は、あらかじめバックアップをとっておく・動作検証用のテスト環境を用意するなど、準備をした上で作業することをおすすめします。

自力では不安.. WordPressサイトのPHP更新・保守運用は専門会社に相談を

PHPは、WordPressサイトを動かすために欠かせないプログラミング言語です。

しかし、PHPには公式のサポート期限があり、古いバージョンを使い続けることにはセキュリティ上のリスクがあります。

また、PHPのバージョンアップには、WordPress本体やテーマ、
プラグインとの互換性確認が必要になるため、慎重な対応が求められます。

「自社サイトで使われているPHPのバージョンがわからない」「制作してから何年もメンテナンスをしていない」「最近のPHP脆弱性の話題を聞いて急に心配になってきた」という場合は、一度、専門会社に相談してみてはいかがでしょうか?

エムトラッドでは、WEBサイトの制作だけでなく WordPressサイトの保守・運用サービスも提供しています。

この機会に毎月のWordPressのメンテナンスを業者に任せたい、
PHPのバージョンアップや既存サイトのセキュリティ状況を見てほしいなど
ホームページの運用に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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WEBサイトの保守管理についてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

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