ホームページや採用サイトをリニューアルしようとすると、
「どんなページを用意すればいいのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
もちろんデザインも大切ですが、まずはサイトマップ(ページ構成)を整理することが成功への第一歩です。
本記事では、業種別のコーポレートサイト例や採用サイトの基本構成・最新トレンドをご紹介します。
コーポレートサイトの基本的なコンテンツ例
コーポレートサイトには業種ごとの特徴が出ますが、基本となる構成には共通点があります。
どの企業でも欠かせないのは、以下のようなページです。
- トップページ:全体の入り口として企業の特徴を伝える
- 企業情報:会社概要、代表挨拶、アクセスなど信頼性を示す内容
- 事業・サービス紹介:何を提供している会社なのかを説明する部分
- お知らせ/ニュース:最新情報や更新状況を伝える(業種によっては省略される場合あり)
- 採用情報:人材募集の窓口として設けられることが多い
- お問い合わせ:顧客や応募者との接点となる必須コンテンツ
この基本構成を押さえた上で、各業界に応じたコンテンツ(導入事例、料金表、施工事例など)を加えていくのが一般的です。
それでは、業種ごとのコンテンツ例を見ていきましょう。
IT業界
IT企業のコーポレートサイトでは、事業内容をわかりやすく整理し、最新情報を継続的に発信することがポイントです。
サービスやソリューションは抽象的になりやすいため、「事業紹介」で具体化し、「お知らせ」でアップデートを伝えることで信頼感が生まれます。
さらに「採用情報」や「アクセス情報」を含む「企業情報」を整えておけば、利用者に安心感を与えられる基本構成となります。
導入事例については、少ない場合は事業紹介に含めても十分ですが、件数が増えてきたら専用ページを設けるのが効果的です。サイトマップに明確に組み込めるうえ、ユーザーも目的の情報にたどり着きやすくなります。
また、導入事例を掲載することで、サービスの活用シーンを具体的に示せるのも大きな利点。実績を通じた信頼性の向上や、同じ課題を抱える潜在顧客へのアプローチにつながります。さらに「サービス名+事例」といった検索キーワードでの流入を狙えるため、SEO対策や営業活動の後押しとしても機能します。
※想定ページ構成(7ページ程度)
参考サイト例
NextBits様(当社制作事例)
https://next-bits.com/
ラグザイア様(当社制作事例)
https://www.luxiar.com/
Mtrad(当社制作事例)
https://mtrad.co.jp/
製造・メーカー系企業
製造・メーカーのコーポレートサイトでは、事業内容や製品の特徴を整理して伝えることが基本です。
あわせて「製品一覧」を掲載することで、自社の提供価値を具体的に示すことができ、「事例紹介」を加えると実績を通して信頼性を高められます。
さらに「お知らせ」で最新情報を発信し、「採用情報」や「企業情報」を整えることで、利用者や取引先に安心感を与える構成となります。
企業によっては「事業紹介」の中に製品一覧や事例紹介をまとめるケースもありますが、掲載数が増えると情報が埋もれやすくなります。独立したページとして設ければ、ユーザーが探しやすくなるだけでなく、検索エンジンからの流入強化にもつながります。
想定ページ構成(8ページ程度)
参考サイト例
ホクユーメディックス株式会社様(当社制作事例)
https://hokuyu-bcam.jp/
四川食品工業様(当社制作事例)
https://sisenshokuhin.co.jp/
医療・福祉系企業
医療・福祉系のサイトでは、利用者や家族に安心感を与えることが最も重視されます。診療科やサービス内容を明確に示し、施設紹介や拠点情報で環境を伝えることが基本です。
料金表は、福祉施設や歯科、自由診療を行う病院では利用者が事前に費用を把握できる重要なコンテンツです。一方で、保険診療が中心の一般的な病院サイトでは必ずしも必要ではありません。
- 独立ページとしてまとめる場合:費用体系が複雑であったり、一覧性を重視したい場合に適しています。利用者が「料金表」を1クリックで見つけやすくなり、比較検討もしやすくなります。
- 各事業紹介の中に含める場合:診療科やサービスごとに料金が異なるケースで有効です。関連情報とセットで表示できるため、利用者は「サービス内容と料金」を同時に理解できます。
また、「お知らせ」で休診情報やイベントを発信し、「よくある質問」で利用者の不安を解消することで、必要な情報にスムーズにアクセス可能です。加えて「採用情報」や「企業情報」を整えることで、利用者だけでなく求人希望者や地域社会からの信頼も得られる構成となります。
想定ページ構成(8ページ程度)
参考サイト例
株式会社ゆい様(当社制作事例)
https://welfare-yui.com/
新瀬戸どうぶつ病院様(当社制作事例)
https://www.vets-ac.com/
株式会社Kaien様(当社制作事例)
https://www.kaien-lab.com/
不動産・ハウスメーカー系
不動産・ハウスメーカーのサイトでは、物件情報や施工事例を中心に構成することが基本です。
写真や実績紹介を充実させることで信頼性を高められ、「アクセス情報」を明確にすることで来店やモデルハウス訪問につながります。
また、採用情報については地域密着型の企業では掲載されていないことも多く、求人媒体や地域ネットワークで募集を行うのが一般的です。
一方、大手不動産会社や全国展開しているハウスメーカーでは、採用ページを整備してブランドの魅力を伝えるケースもあります。企業規模や採用活動のスタイルによって、サイトに採用情報を設けるかどうかが分かれる点が特徴です。
想定ページ構成(6ページ程度)
参考サイト例

岡野屋木工様
https://okanoya.jp/
採用サイトのコンテンツ例(業界共通)
採用サイトを作る際に押さえておきたいのは、応募者が知りたい情報を分かりやすく整理することです。
内容は大きく分けて次の3つに整理できます。
- 仕事内容がわかるページ
- 社員や職場の雰囲気を伝えるページ
- 応募条件や流れをまとめたページ
これらを意識することが、応募者にわかりやすく魅力を伝える採用サイトを構成する基本となります。
基本的なコンテンツ
ここからは、採用サイトでよく使われる基本コンテンツをご紹介します。
1. 募集要項・選考フロー(採用情報)
応募者がまず確認するのは「募集要項」と言われています。仕事内容や条件を明確に示すことで、自分に合っているかどうかをすぐに判断できます。
加えて「なぜこのポジションを募集しているのか」や「どんな役割を期待しているのか」を盛り込むと、納得感が高まります。
選考フローでは、書類選考や面接回数などの流れをステップごとに整理するのが効果的です。期間の目安やオンライン面接の可否なども添えると、応募者は安心して準備ができ、企業への信頼にもつながります。
出典:株式会社STELAQ様 https://stelaq.co.jp/recruit/requirements/
2. 福利厚生・待遇
福利厚生は、応募者にとって「働きやすさ」を判断する重要なポイントです。給与や休日に加えて、住宅手当や通勤支援、育児・介護制度などを整理して紹介することで、入社後の生活が具体的にイメージできます。
最近はリモートワークやフレックス制度、独自の休暇制度などを掲載する企業も増えています。制度を一覧で見せるだけでなく、社員の声や利用事例を交えると「実際に活用できる制度」として魅力が伝わりやすくなります。
出典:博報堂プロダクツ様(当社制作事例) https://www.h-products.co.jp/recruit/diversity/support
3. 職種紹介(仕事内容)
職種紹介は、求職者が「自分がどんな仕事をするのか」をイメージするための基本コンテンツです。各職種の役割や必要なスキル、1日の業務内容を丁寧に記載することで、入社後の働き方がより具体的になります。
専門用語の多用は避け、誰にでも理解できる表現にすることが大切です。
出典:フリュー株式会社様 https://www.furyu.jp/recruit/fresh/print-sticker-machine/
4. プロジェクトストーリー
企業の特徴を表すのが「プロジェクトストーリー」です。代表的な事例や挑戦をストーリー形式で紹介することで、仕事のスケール感や社会的意義を伝えられます。課題にどう取り組んだのかを描くことで、応募者の理解が深まります。
数字や成果を交えると説得力が増しますし、写真や図を活用すれば臨場感が高まります。「どんなやりがいがあるのか」を伝えるコンテンツとして非常に有効です。
出典:KOKUYO様 https://recruit.kokuyo.co.jp/spc/
5. 社員インタビュー・働き方・社風紹介
社員インタビューは、応募者にとって最もリアルな情報源です。入社理由や仕事のやりがい、キャリアの広がりなどを紹介することで「この会社で働く自分」を想像しやすくなります。若手社員や中途入社社員など、複数の視点を載せると幅広い層に響きます。
また、1日のスケジュールや働き方を具体的に示すことで、応募者の不安を和らげられます。顔出しが難しい場合は、イラストや業務風景の写真を使って雰囲気を伝える工夫も効果的です。
出典:TOPPANエッジITソリューション株式会社様 https://www.toppan-eits.co.jp/recruit/interview/
6. 企業情報(会社概要・代表メッセージ・理念・アクセス)
企業の基本情報は、信頼を得るために欠かせないコンテンツです。会社概要や沿革では規模や安定性を示し、代表メッセージや理念で企業の価値観や方向性を伝えます。こうした情報は、応募者の共感や安心感につながります。
加えて、「数字で見る会社」として社員数や平均年齢、有給取得率などをインフォグラフィックで見せると、客観的な信頼材料になります。アクセス情報を明示することで、通勤イメージもしやすくなります。
出典:GLOBAL ONE様(当社制作事例) https://global1.co.jp/company/
7. よくある質問(FAQ)
FAQは、応募前の不安や疑問を先回りして解消する役割を持ちます。応募資格や選考のポイント、福利厚生の詳細などをまとめて掲載することで、応募者が安心してエントリーできるようになります。
問い合わせ対応の効率化にもつながるため、採用担当にとってもメリットがあります。質問数が多い場合はカテゴリごとに整理し、アコーディオン形式で展開できるようにすると見やすさが向上します。
出典:社会福祉法人檸檬会様 https://recruit.lemonkai.or.jp/faq/
最近のトレンド・特徴的なコンテンツ
最近の採用サイトは「リアルな社風や働き方」を伝える工夫が増えています。
1. 動画コンテンツ
採用サイトでは、文章や写真だけでなく動画を活用するケースが増えています。1日の仕事風景や社員インタビューを映像で見せることで、応募者に職場のリアルな雰囲気を伝えられます。
動画は情報量が多く、文字だけでは伝わらない表情や空気感を感じ取ってもらえる点が魅力です。SNSやYouTubeなど外部プラットフォームとも連携しやすく、拡散効果も期待できます。
出典:ツルハドラッグ様 https://tsuruha-recruit.jp/
2. カルチャーページ
企業文化や制度、福利厚生をまとめた「カルチャーページ」を設ける企業も増えています。会社の雰囲気や価値観を整理して伝えることで、応募者がカルチャーフィットを判断しやすくなります。
写真や図解を使って制度を視覚的に表現したり、イベントや社員交流の様子を掲載することで「ここで働きたい」と感じてもらえるページになります。単なる制度の羅列ではなく、実際の活用例を交えるのが効果的です。
出典:アイグッズ株式会社様 https://recruit.i-goods.co.jp/survey/
3. 数字で見る会社
データを用いて客観的に会社の姿を伝えるのも、近年の定番になりつつあります。社員数や男女比、平均年齢、残業時間などをインフォグラフィックでわかりやすく表現することで、応募者が一目で会社の規模感や働きやすさを理解できます。
特に「有給取得率」「育児休暇取得率」など働きやすさに関わる数値は注目度が高く、企業の透明性や誠実さを示す効果があります。
出典:ママスクエア様(当社制作事例) https://www.mamasquare.co.jp/saiyo/culture/
こうしたトレンドを取り入れることで、採用サイトは単なる情報掲載の場から「共感や安心感を与える場」へと進化します。
基本コンテンツを押さえつつ、必要に応じてトレンド要素を加えることで、より多くの応募者に響く採用サイトをつくることができます。
まとめ:業種別の構成を押さえてスムーズなリニューアルを
いかがでしたでしょうか?
リニューアルを成功させるには、まず必要なコンテンツ構成を整理することが大切です。
業種ごとの特性や採用サイトの最新トレンドを把握しておけば、自社に最適なサイトマップを描けます。
準備をしっかり整えることで、制作をスムーズに進められるでしょう。
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