ホームページをリニューアルしたい、新しく立ち上げたいと思っても、「何から準備すればいいの?」と迷う方は少なくありません。
企業や店舗の担当者の方は、本業に加えてホームページ立ち上げの準備も進めなければならず、思った以上に手間や時間がかかります。だからこそ、事前に必要なものを整理しておくことで、プロジェクト全体がスムーズに進み、余計なトラブルや修正を避けながら安心して進められるようになります!
この記事では、発注することが決まっている(制作会社を探している段階)の方や、発注が決まり、これから制作スタート!という方へ、事前に準備しておくべきことをご紹介します!
初めてのホームページ制作!準備不足がトラブルの原因に..
いざ制作開始!となっても、「全て制作会社に任せれば良い」というわけではありません。
準備不足のまま発注すると、打ち合わせがスムーズに進まなかったり、追加費用や納期遅延といったトラブルにつながることがあります。
良いホームページを制作するためには、ホームページで「誰に向けて、何を伝えたいのか」「どんなデザイン・見た目にしたいのか」など、できるだけイメージを具体化しておくことが大切です。発注者がしっかり準備を行うことで、制作会社側もより最適な提案ができ、効果的なホームページをつくることができます。
整理しておくべき基本情報
ホームページを作るにあたっての、基本的な項目になります。この部分は、たいていは制作会社との初回のヒアリング段階で聞かれることが多い内容です。「誰に、何の目的で、何を伝えたいか?」という部分を整理しておきましょう。
会社概要・事業内容(沿革、強み、サービス一覧)
ホームページでよくある「会社概要」や「事業紹介」「サービス紹介」といったページの内容の元となる情報です。これらは制作会社がゼロから作るものではなく、発注者が持っている情報をもとに構成されます。特に大切なのが、「自社の強み」です。
他社と比較してどこが優れているのか、どんな価値を提供できるのかを事前に言語化しておくことで、差別化できるコンテンツを作成しやすくなります。
ターゲット層の具体化(年齢層、地域、ニーズ)
BtoB向けなのか、一般消費者向け(BtoC)なのか、年齢層・地域・ニーズなどを具体的に整理しておきましょう。
例えば、BtoB向けのホームページであれば、どういった業界のどの部門からのお問い合わせが多いのか(または、今後お問い合わせしてもらいのか)、中小企業の社長が見ることが多いのか、一部門の担当者が多いのか、、など、理想とする「お問い合わせしてくる方」を具体化しておくと良いです。
そのほかにも、地域密着なのか・男女・年齢層など、ターゲット層を明確化しておくことで、デザインや文章のトンマナをイメージしやすくなります。
ホームページの目的
ホームページを作る「目的」は下記のような目的であることが多いですが、自分たちがつくる目的は何か?を忘れないように設定しておきます。
- 集客を増やしたい(問い合わせ・資料請求)
- 採用活動を強化したい
- ブランドの信頼性を高めたい
- 既存顧客のサポートを充実させたい
目的が曖昧だと、デザインや構成がブレてしまい、成果が出にくいホームページになってしまいます。
制作に必要な素材
ここからは、実際に制作を進めていく上で準備が必要なデータや原稿についてです。
ロゴデータ
ロゴがすでにある場合は、元データがあるかどうか、確認しておくと良いです。データの形式は、背景が透過されているPNGやAi(イラストレーター形式)のものが望ましいです。ロゴがない場合は、ロゴの制作もしてもらえるのかを制作会社に確認し、必要であれば見積もりに入れてもらいましょう。
商品・サービス写真
自社で保有している写真素材があれば、事前にGoogle Driveなどにまとめておき、制作会社に共有できるようにしておくと良いです。特に、商品やサービスを売り込むサイトであれば、写真の準備は必須です。写真がない場合は、撮影も対応してもらえるか、制作会社に確認しましょう。一般的なコーポレートサイトで、使える写真が手元にない場合は、フリー素材などで制作を進めてもらうように、制作時に伝えておきましょう。
写真の準備を自社で行う場合は、高解像度のものを準備するのが望ましいです。
既存資料(会社パンフレット、カタログ、営業資料など)
ホームページ制作の際には、会社パンフレットや商品カタログなどの既存資料も大切な素材になります。これらはすでに整理された情報が詰まっているため、会社紹介やサービス説明のベースとしてそのまま活用できるケースが多いからです。特に新規でホームページを作る場合には、既存のホームページなどから情報を持ってくることができないため、紙の資料があると制作会社側でもホームページの構成案の作成がスムーズです。
テキスト原稿(会社紹介文、商品説明、キャッチコピー案)
原稿は、制作会社に全てお任せも可能ですが、あらかじめ自社で方向性やキーワード、キャッチコピーのイメージを整理しておくことをおすすめします。ホームページに載せるテキストは、SEO対策(検索エンジン対策)の観点からもとても重要ですので、「ユーザーに検索してもらいたいキーワード」を考えて盛り込むことで、公開後の集客効果にもつながります。
原稿のたたき台は、制作会社側からワイヤーフレーム(構成案・設計図のようなもの)にいれて提案する場合も多いです。そのため、事前に「こんなキーワードを入れたい」「こんな雰囲気のキャッチコピーはいい」など、ざっくりと方向性を伝えておくと、その後の出来上がった構成案でよりイメージがしやすく、その後の原稿の校正もスムーズになります💡
技術的な情報
ドメインの有無(取得済みかどうか)
ドメインとは、https://◯◯.com のように、ホームページの住所にあたる部分のことです。すでにドメインを取得している場合は、その情報を制作会社に共有しましょう。
これからドメインの取得をする場合は、どのようなドメインが良いか(◯◯の部分)をまず決める必要があります。会社名、サービス名、ブランド名など、ユーザーに覚えてもらいやすいシンプルなものにするのがSEO対策でも効果的です。
また、ドメインには.com / .jp / .co.jp など色々な種類があります。「co.jp」は日本法人のみが取得できるドメインで、取得に審査が必要なこともあり、コーポレートサイトとしての信頼性は高いといわれています。ただし、ドメインの取得に費用がかかるため(4,000円〜程度 取得先により異なります)、安く・早くということであれば、.comなどもおすすめです。
ドメインの取得をこれからする場合は、「自分たちで取得するか」「制作会社にお願いするか」を決めておきましょう。また、制作会社にお願いする時は、手数料などの費用がかかるのか・契約名義は自社名義で対応してもらえるかも、事前に聞いておきたいポイントです。
サーバー契約の有無
ドメインとセットで準備が必要なのが、サーバーです。サーバーとは、簡単にいうと、「作ったホームページを置く場所」であり、ここにデータをアップロードすることで、インターネット上から誰でもアクセスできるようになります。
すでにサーバー契約をしている場合は、契約先やログイン情報を制作会社に共有しておきましょう。共有する際は、サーバーのコントロールパネルへのログイン情報や、FTP情報を準備しておくと良いです。もし契約していない場合は、制作会社におすすめのレンタルサーバーを紹介してもらうケースも多いです。代表的なものに「エックスサーバー」や「さくらのレンタルサーバー」「ロリポップ」などがあります。
サーバー会社により、さまざまな料金プランが用意されていますので、表示速度や安定性、セキュリティ、容量、Wordpressでホームページを作る場合はWordpressに適しているか、など各社のプランやスペックを比較して決めると良いです。
また、ドメインの取得と同様に、「自分たちで契約するか」「制作会社にお願いするか」を考えましょう。特に、契約者名義が自社になるか・制作会社になるか、はドメイン同様に必ず確認が必要です。制作会社名義で契約してしまうと、将来的に移管や更新時にトラブルになるケースがあります。できるだけ自社名義で契約・管理するのが安心です。
メールアドレス設定の要否
新しくドメインを取得した場合は取得したドメインのメールアドレスを使うかどうかも、予め社内で取り決めておきましょう。
多くのレンタルサーバーでは、契約すれば独自ドメインのメールアドレスを複数作成できます。ホームページのお問い合わせフォームからの送信先を社内の独自メール(info@◯◯.comなど)に設定しておくと、信頼性が高まり顧客からの安心感も得られます。
メールアドレスの設定は、社内で運用ルールを決めておかないと混乱の原因になります。発注前に、必要なメールアドレスの数や用途(代表、採用、サポートなど)を整理しておくと、制作会社との打ち合わせもスムーズに進みます。またメールアドレスの作成を制作会社で対応してもらえるのか?自分たちで対応するのか?も念の為制作会社とすり合わせておくと安心です。
デザインの参考資料
制作会社が自分たちのイメージしていたデザインと全く異なるものを提案してきた.. とならないために、デザインのイメージを整理しておきましょう。「かっこいいデザインがいい」と思っても、自分たちの思う「かっこいい」と、制作会社の思う「かっこいい」が同じとは限りません。
一番良いのは、「こんな雰囲気のサイトにしたい」という参考サイトを準備しておくことです。また、そのサイトの具体的に参考にしたい部分や、どこが良いと思ったか、などポイントを伝えられるとより制作会社とのコミュニケーションがスムーズです。
とはいえ、参考サイトを探すのはなかなか難しかったり、思いつかないことも多いです。その際は、以下のようなポイントでもいいので考えておくとよいでしょう。
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- 自社のコーポレートカラーは何色か→ サイト全体で使う色のヒントに
- フォントはゴシック体・明朝体・手書き風の可愛いフォントなのか?など
- サイトを見る人にどう思われたいか、どんなサイトにしたいかのキーワード:「真面目」「誠実」「スタイリッシュ」<—> 「ポップ」「遊び心」「明るい」など
- 競合サイトを見てみる
自社のロゴマークを使用する上で、ガイドラインやルールが決まっている場合は、その資料も忘れずに、制作会社に共有しましょう。
社内での体制・役割分担
ホームページ制作を成功させるためには、制作会社とのやり取りだけでなく、社内での体制や役割分担を明確にしておくことも大切です。これが曖昧なままだと、確認や意思決定がスムーズに進まず、納期の遅延や修正回数の増加につながることがあります。
下記のポイントを押さえておくと良いでしょう:
・窓口担当者.. 制作会社とやりとりする担当を1名決めておきましょう。窓口が一本化されていないと、バラバラと指示が飛び、意図しない方向へ制作が進んでしまったり、認識齟齬が生まれてしまいます。
・社内確認フローの整理.. 制作会社からあがってくる「構成案」「デザイン」などの確認は誰が行うか?最終的に承認するのは誰か?を決めておきましょう。
・更新担当者(ホームページ公開後) .. 公開したあとのホームページの更新管理は「社内で行うのか」「制作会社に依頼するのか」を決めておきましょう。制作会社に依頼する場合は、毎月の保守契約があるのか、更新頻度が少ない場合は半年に1回などのスポットで修正対応などをしてもらえるのか?なども事前に聞いておくと良いです。
まとめ:準備を整えることで制作がスムーズに
いかがでしたでしょうか?
「思ったより準備することが多くて大変…」と感じた方もいるかもしれません。ですが、せっかく費用と時間をかけて制作するのなら、成果の出るホームページにしたいですよね。
事前に必要な情報や素材を整理しておくことで、制作開始後のやり取りがスムーズになり、修正や手戻りのリスクも減らすことができ、納期遅延なく効果的なホームページを完成させることができます。
これからホームページを作ろうと検討中の方は、ぜひこの記事を参考に、自社の準備を進めてみてください。
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